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ゲストハウス森と町(森町)「移住コーディネーターが営むゲストハウスで森町を知る」

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町の中央を流れる清流『太田川』

『ゲストハウス森と町』がある森町は、人口18,000人ほどの小さな町。

静岡県西部の中山間地にあり、三方を小高い山に囲まれています。美しい自然が身近に感じられ、風情ある蔵や歴史を感じさせる町並み・神社仏閣が点在しており、“遠州の小京都” と称されています。
伝統行事も多く、毎年11月には『遠州森のまつり』が盛大に開催され、町が活気に満ち溢れます。

町内には、新東名高速道路のインターチェンジが2か所あります。交通網が発達していることもあり、製造業が盛んです。また、農業も盛んで特産品も豊富。特にとうもろこしは有名で、朝採りとうもろこしを求めて早朝から直売所に長い行列ができるほど人気があります。

茶所でもある森町。
老舗の和菓子屋や洋菓子屋も多くあります。地元民のみならず観光客にも愛されている梅衣(うめごろも)や栗蒸し羊かんなど銘菓がたくさんあり、お茶と和洋菓子を日常的に楽しむことができます。

『ゲストハウス森と町』をつくったきっかけ

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2016年9月1日~2019年3月31日まで地域おこし協力隊員として活動(写真:右端)

『ゲストハウス森と町』を経営する岩瀬さんは、静岡県浜松市出身。
浜松市内の会社を退職後、移住先を探すために1年間農業研修をしながら全国を回る中で森町と出会いました。

森町は、浜松市の実家から近いため何度も通いました。
通う度に友人や知人が増え、森町とのご縁がどんどん深くなっていきます。

そして、巡り合わせのように地域おこし協力隊(※)の募集を町民に教えてもらい応募。無事採用となり隊員としての道を歩むことに。


岩瀬さんは、森町の地域おこし協力隊第一期生。
前例がなく、最初は何をしたらいいかわからなかったそう。しかし、柔軟な発想と行動力で、町内観光施設『森町体験の里アクティ森』の手伝いや山間部にある半夏生(はんげしょう)郡生地の保全活動とPR動画作成、春と秋に行われるイベント『町並みと蔵展』の実行委員を務めるなど、活動の場を自ら増やしていきました。

地域おこし協力隊の任期は、最長3年。
任期満了後も森町に住み続けたいと思い、隊員の活動と両立しながら自宅を改装し、2階に泊まるスペースをつくり・・・2017年8月、『ゲストハウス森と町』を開業しました。

※地域おこし協力隊:都市部の人材を地方の新たな担い手として受け入れ、地域活動を行ってもらう制度。

人と人がつながるゲストハウス

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趣のある町屋を活用したゲストハウス

『ゲストハウス森と町』は、旧市街地にあります。
周辺には、糀(こうじ)店、和洋菓子店、ジェラート店、駄菓子屋カフェなどがあり、子どもから大人まで散策を楽しむことができます。

1階は、自宅兼交流拠点として、岩瀬さんのお仕事の打合せ、イベントスペースとしての活用や宿泊者が自由に使える共有スペース(キッチン、風呂、シャワー、リビングルームなど)になっています。2階は宿泊スペースになっていて、4人部屋の和室、ダブルルーム、ドミトリー(4人相部屋)があり、一人でも家族でも宿泊ができます。

観光客だけではなく、町内を見学する際に宿泊する移住検討者も多いそう。何度も宿泊し、慎重に移住を検討されている方もいるそうです。

1階では、ランチイベントなどを定期的に開催。町内外から人が集まり、岩瀬さんが目指す ‟人と人がつながる場” になっています。

ゲストハウスとその先に

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精肉店だった空き店舗をリノベーションし、駄菓子屋カフェに(『モリマチリノベーション』の活動)

ゲストハウスの経営だけではなく、移住希望者の相談対応、ワークショップやイベントの実施など、様々な活動をしています。

活動をしていく中で、歴史ある町並みを守っていきたい!!おもしろいことをしたい!!地域課題を解決したい!!と思うように。

地域のお祭りで、同じ思いを共有できる森町生まれ森町育ちの同い年の現メンバー2人に出会い、2021年1月に『一般社団法人モリマチリノベーション』を設立。地域課題を解決するための活動を3人で始めました。

現在は、毎月第2日曜日に空き家改修のワークショップを開催し、地元の人や移住検討者などと一緒に楽しみながら空き家の改修をしています。

ワークショップに参加することで、森町や人とのつながりづくりをしてほしいという思いもあるそうです。

移住希望者に伝えたいこと

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田植えイベントの参加者のみなさん(岩瀬さん企画)

「中心市街地への移住を希望する方には、地元企業から町に寄付して頂いた電動アシスト自転車で案内しているんですよ。お店にも立ち寄ったりしながら町の空気感や生活感を感じてもらい “暮らしの目線で” 町を見てもらいたいんです。山間部希望の方には車で案内していますが、先輩移住者とお話をしてもらい生の声を聞いてもらうこともあります。空き家改修のワークショップや田植えなど “森町に足を運ぶきっかけ” “つながりづくり” になるようなイベントも企画しています。是非何度も森町に通ってもらって、良いところ悪いところを知ってもらい、移住後のミスマッチがないようにしてもらいたいですね。」と語ります。

インタービューの最後に、「美味しいものがたくさんあり、森町に来て太りました」と語る岩瀬さんの穏やかな笑顔が印象的でした。


※森町のイベント情報は、 Instagram 森町暮らし(森町移住コーディネーター)とFacebook Forest&Forest 森町暮らしで、発信中。


掲載日:2022年2月9日

この記事について

ゲストハウス森と町

住所
静岡県周智郡森町森227-1
電話
090-6160-3850
営業時間
16:00~22:00(予約は前日まで)
定休日
不定休
駐車場
あり