お知らせ
伊豆とつながる!静岡テレワーカー交流会を開催しました!
「伊豆とつながる!静岡テレワーカー交流会」の内容を記事にまとめましたので、ご覧ください。
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2025年2日2日(日)に、東京・大手町(3×3Lab Future)にて「伊豆とつながる!静岡テレワーカー交流会」が開催されました。静岡県内に移住した先輩テレワーカー3名をゲストに迎え、「移住して仕事はどう変わったの?」「静岡の暮らしってどんな感じ?」など移住後のリアルな生活や仕事について語り合いました。イベント後半には、地域産品が当たる「じゃんけん大会」や、静岡県産食材を使った軽食を片手に立食形式の交流会も行われ、ゲストと参加者が和気あいあいと話し合う様子が見られました。
移住のきっかけも三者三様! テレワーカー移住者が登壇
第一部では、静岡県内に移住した先輩テレワーカーとして、三島市に移住した多拠点推進アドバイザー・神田主税さん、西伊豆町に移住したロケコーディネーターの小村麻衣花さん、松崎町に移住した「都会と地域をつなぐ地域活性家」神健一さんが登壇しました。
神田さんは、本イベントの開催施設である3×3Lab Futureの館長も務めています。東京から三島市に移住し、新幹線通勤歴は20年。コロナ禍を経て働き方が変わり出社の負担が軽減したことで、静岡のまちづくりにも注力するようになったと話します。
大きなきっかけは、2020年に三島市内の交流拠点「みしま未来研究所」で地域のまちづくりプレーヤーに多く出会ったこと。三島市スマートシティ推進協議会のサポートをはじめ、デジタルによるコミュニティまちづくりに携わり始めます。2024年2月には、大好きなサウナを広げようと静岡サウナ協議会を創設。静岡から新しいサウナカルチャーを発信していこうと、静岡空港でのサウナイベントや富士山を見ながらサウナに入る屋外イベントを開催するほか、お茶とサウナを掛け合わせた「CHAUNA(チャウナ)」イベントを立ち上げるなど、多方面に活動を広げています。
西伊豆町でロケコーディネーターとして活動する小村麻衣花さんは、西伊豆町地域おこし協力隊を経て、定住を決めたそう。移住を考え始めたきっかけはダイビング。海の近くで暮らしたいと思っていたとき、地域おこし協力隊の制度を知りました。移住後は、西伊豆町が積極的に取り組むロケの誘致活動を担当し、映像制作会社などからの問い合わせに対するロケ地の提案や、撮影が決まったあとの宿泊先や飲食店などの紹介、撮影現場対応などを行いながら、町を知ってもらうPR活動を進めてきました。現在は、映像企画・編集やデザイン制作、地元メディアでのライティング業務なども幅広く手掛けています。
松崎町に住む神健一さんは、21年間務めた電通を退職後、「おいしい地元食材を使った飲食店を経営したい!」という夢を追って、海と山と川に囲まれた豊かな食材の生産地に移住を決めました。
現在は、耕作放棄地への取り組みとして「NH田んぼプロジェクト」で稲作体験や自然で遊ぶ子ども向けアクティビティの企画・運営や、移住定住促進協議会「伊豆まつざき田舎暮らしサポート隊」を立ち上げ、町民や役場、観光協会や農家の方など、松崎街を大好きなメンバーとさまざまなコンテンツ企画を進めています。
自身もUターン経験者の静岡移住アドバイザー・藤原 啓之さんからは、移住の際に活用できる支援制度についての説明もありました。
東京圏から静岡県へ、夫婦で移住し就業・起業した場合に支給される支援金は100万円。18歳以下の子どもがいる場合はさらに100万円が加算となります。自分が支援金の対象者であるかどうかは、静岡県くらし・環境部企画政策課(iju@pref.shizuoka.lg.jp)まで問い合わせて確認するのがおすすめです。

#移住者だから知る伊豆の魅力とは? トークセッション
トークセッションでは、移住で知った伊豆暮らしの魅力や大変だったこと、印象的なエピソードについて意見を交わしました。
――移住の決め手や、最初に始めたことは何でしたか?
神田:
移住のきっかけは、三島在住の妻との結婚でした。三島は新幹線で通える範囲。東京に仕事を残したまま移住する選択肢を取りやすかったんです。
小村:
私は、地域おこし協力隊の制度を知ったのが最初の入り口でした。役場の担当者からロケ管理の仕事が始まると聞き、それなら制作会社勤務だった自分の経験が生かせそう、と思いました。
神:
私はもともと「定年退職したら飲食店をやりたい」と思っていました。早期退職制度を使って退職を決めてから、すぐに物件探しに動き、今住んでいる山の中の一軒家を見つけました。
――伊豆で暮らして分かった、都会にない魅力とは?
神田:
子どもたちが思いっきり体を動かせる自然の遊び場がたくさんあるところ。子育て環境として、申し分ないです。
小村:
東京にいたときは激務な生活を送っていましたが、西伊豆に移住して、夕日を見に行くのが日課になりました。
神:
とにかく食がおいしいところ! お米はもちろん、魚もジビエも、豊かな食環境にいることが幸せです。
――移住して大変に感じることは?
神田:
週半分は新幹線通勤なので、終電を逃すと家に帰れないところですね。
小村:
同じく帰宅問題ですが、西伊豆には電車すら通っていないので、飲みに行くときはタクシーを前日予約しないと帰れません。飲みが好きな方は、帰りの足の確保が大変かもしれません。
神:
私は、水道が通っていない山の中に住んでいて、井戸水をポンプで汲んでいます。一度、倒木で電気が止まったときは水が汲めなくなり、防災の重要性を痛感。以来、発電機を用意し、水のストックを持つことを始めました。
――移住して一番印象に残っているエピソードを教えてください。
神田:
三島には移住者が町を盛り上げるコミュニティがあります。一緒に町のことを考える仲間に出会えたことが、移住して一番よかったことでしたね。
小村:
地域の方との距離感は想像以上に近かったです。移住したばかりの頃、休日に家で過ごしていたら、近所の子どもたちが「出てこないね。何しているのかな」と話していて驚きました。今は、困ったことがあったときに気づいてくれる人が回りにいる心強さを感じています。
神:
それまで生きてきた世界観とはまったく違う、別次元で“すごい人”がたくさんいました。海の漁、山の漁を始めて食肉加工までやっている若者がいたり、珍しい白いちじくや15種類のみかんなどを作っている農家さんがいたり。たくましくワイルドに生きている人の多さに、自分のアンテナの張り方は甘かったな、と感じています。
#豊かな静岡食材を囲み、参加者からも笑顔がこぼれる
トークセッションのほかに、移住に役立つ支援制度の紹介など具体的な情報も盛りだくさんだった本イベント。第二部には、豪華景品が当たるじゃんけん大会や、静岡ゆかりの軽食を囲みながらの交流会タイムがあり、会場は途端ににぎやかな雰囲気に。軽食には、神さんが松崎町で育てたお米を使用した「潮カツオおにぎり」が振る舞われました。
じゃんけん大会の豪華景品は、「金目鯛のやわらか煮付けセット」「万能塩鰹茶漬け」「鰹ドレッシング」の3品。うれしいお土産に、参加者の皆さんは笑顔を見せていました。

静岡ゆかりの軽食メニューは、「潮カツオおにぎり」、静岡県産の「緑茶ジャム」と「トマトジャム」のデザート風おつまみ、「潮カツオディップ」と「一口マグロ」、「潮カツオだし」。どちらもすぐに売り切れになる大盛況ぶりでした。
軽食を楽しみながらゲストの方に質問をする参加者も多く、最後まで名残惜しそうに会話を重ねていました。
#ゲストプロフィール
三島市移住 多拠点推進アドバイザー
神田 主税さん
1977年静岡県浜松市生まれ、三島市在住、新幹線で東京に通勤し、ニューノーマルな働き方を探求中。NTTデータにてシステム開発を担当した後、デジタルテクノロジーを活用した社会課題解決を目指しアイデアソンやハッカソンなどの共創型イベントや各種ワークショップを仕掛ける。現在は社会課題解決を目指す三菱地所のまちづくり協議会であるエコッツェリア協会に所属し、大手町の活動拠点3×3 Lab Futureにて、丸の内ワーカーとともに地域課題を中心にさまざまなテーマに取り組んでいる。一般社団法事 静岡サウナ協議会を立ち上げ、静岡をサウナで活性化する活動も推進中。
西伊豆町移住
ロケコーディネーター
小村 麻衣花さん
東京のTVCM制作会社に8年間勤務し、TVCMを始めとした映像広告を制作してきた後、2021年4月〜地域おこし協力隊として西伊豆町へ移住。現在は、ロケコーディネーターとして、西伊豆のロケサポートやロケ誘致に取り組むほか、映像・デザイン制作、伊豆下田経済新聞のライター業務など町の広報全般を担う。2024年3月、合同会社小村商店を設立。趣味のダイビングをはじめ、大好きな海と日本一の夕陽がすぐ近くにある西伊豆ライフを満喫中。
松崎町移住
都会と地域をつなぐ地域活性家
神 健一さん
21年間勤めた株式会社電通を退社後、豊かな自然への憧れと美味しい食材をつかった飲食店の経営という夢をもって2021年静岡県で一番人口の少ない町、松崎町へ移住。東京の仕事をリモートでこなしながら、「巻き込み力」と「巻き込まれ力」をあわせ持つ地域活動家として、縁もゆかりもなかった松崎町で地域と向きあい、松崎町移住定住促進協議会代表、子育てあれこれin松崎代表など、地域活性化のために日々奔走中。
静岡移住アドバイザー
株式会社アルバイトタイムス
藤原 啓之さん
自身も静岡市在住でUターン経験者。
首都圏や海外の移住検討者からの転職相談実績は300名以上。
米国プロ野球審判員を経て、株式会社アルバイトタイムスへ入社。
From 静岡県,西伊豆町,松崎町,三島市
2025年03月24日