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先輩移住者の声

vol.23

築100年の古民家で、子育てと田舎暮らしを楽しむ

掲載日2021年01月29日
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三重県から森町へ移住 堀尾さん一家

築100年の古民家で、子育てと田舎暮らしを楽しむ

小高い山々に囲まれ、緑豊かな美しい自然とともに発展してきた周智郡森町。ここは宿場町としても栄え、美しい街並み、景観、伝統から「遠州の小京都」とも称されています。歴史を感じる街並みが今も残り、由緒ある寺社、舞楽、祭りといった文化が今も大切に受け継がれています。2018年4月には、「森町役場 定住推進課 移住交流係」が新設され、移住に関わるさまざまな相談ができる窓口ができました。少しずつ移住者が増えつつあるようです。
森町の中心地区から車で約20分。堀尾秀之(ほりおひでゆき)さん一家は、三倉川を川沿いに山手へ上った三倉地区中村へ、2017年に移住してきました。奥さまの京子(きょうこ)さんにお話を伺いました。

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森町へ移住したきっかけを教えてください

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私は旧・水窪町(現・浜松市天竜区水窪)で育ったのですが、高校進学に伴い、一家で森町へ移住してきました。浜松市出身の夫と出会い、結婚。2008年、夫の転勤により三重県鈴鹿市へ移住しました。しかし、私の父が病気になり、2014年に森町へ戻ることになりました。しばらくは、森町の実家で両親と暮らし、2017年に森町三倉地区中村にある推定・築100年の古民家を購入しました。

森町での生活はいかがですか?

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夫は、公営競技のゴール写真判定をする会社に所属しており、仕事は静岡県をはじめ、三重県、愛知県、富山県と広範囲。森町は、新東名高速道路のインターチェンジがあるので、通勤には便利ですね。
買い物は、家まで届けてくれる食材・日用品の宅配サービスをメインに使用しています。自宅から車で20分ほど行った森町の中心街に行けば、スーパーやホームセンターなどのお店も充実しています。インターネット大手通販サイトを活用するなどすれば、買い物に関して特に不便に思うことはないです。
近所の方々もとても親切で、野菜を分けてくれたり、子どもが喜ぶだろうとお菓子を分けてくれたりと優しくしていただいています。移住者を歓迎してくれるような雰囲気があり、子どもたちを自分の孫のようにかわいがってくれるんですよ。

森町は子育てしやすい環境ですか?

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私自身が田舎育ちなので、のんびりとした田舎の中で子育てしたいと思っていました。子どもたちは、豊かな自然環境の中、家の周辺を自由に走り回り、のびのびと過ごしています。夏は、近所の子どもたちと一緒に川遊びを楽しんだり、虫取り、砂遊びと、子ども自身で遊びを見つけてきます。川遊びは、徒歩で行くこともあれば、車で行くことも。川の状態は場所によって深いところ、浅いところ、狭いところ、広いところがあり、集まる子どもたちの年齢により場所選びをしています。
冬は冷えるので薪ストーブを使用していますが、5歳になる長男は、お父さんと一緒に薪割りをしたり、ストーブに火を点けるために、マッチを使ったりすることもできるようになりました。
また、近隣の方のご好意により、自宅の隣に畑を借り、家庭菜園も始めました。山が近いので、シカ、カモシカ、イノシシ、ヘビといった野生動物に遭遇することもあります。子どもたちには、野生動物への対応方法や、さわらない方がいい虫・草のことなどについて生活の中で教えるようにしています。そういった生きる上での必要な知識を身につけることができるのも、田舎暮らしの魅力だと思っています。

移住を考えている方に、家探しについてのアドバイスをお願いします

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初めは新築住宅も考えたのですが、古民家にも興味があり、何軒か見学させてもらいました。この三倉地区中村には、20軒ほどの家があり、近所には同じように子育てする世帯も。田舎というと、お年寄りばかりのイメージがあるかもしれませんが、今、若い人の移住も増えてきている印象があります。
田舎暮らしの程度は、自分で決められると思います。我が家は、古民家を改築し、新築に近い状態の家になっているので、気密性・断熱性が整った快適な住まいです。立地柄涼しいので、夏の夜はエアコンをつけることはないですね。
森町の天方・三倉地区では、「ぷらっとき来て、ぶらっと見て、ふらっと寄って地域を丸ごと楽しむ日『ぷぶふの日』」という町歩きイベントを年2回開催しています。地域の人が家や工房を解放するオープンハウスを行ったり、近所の広場で出店を出したりします。町の雰囲気を知ってもらうにはよいイベントだと思うので、森町に興味がある方は、このイベントに顔を出してみるといいと思います。
田舎の楽しみ方の見つけ方は、その人次第。子どもたちも自分で遊びを見つけてきます。ここは、星もきれいだし、虫や野鳥といった自然生物もさまざま。ぜひ「田舎で子育て」を存分に楽しんでくださいね。

  
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