気が向けばすぐそこに海があるから、サーフィンが暮らしの一部に

神奈川県から牧之原市へ移住 岡崎さん
気が向けばすぐそこに海があるから、サーフィンが暮らしの一部に
牧之原市と言えば、広大な茶畑と美しい海。緑と青の美しいコントラストが町のシンボルです。御前崎岬を挟んで、静波海岸と御前崎海岸という二つの海岸近くにあり、温暖な気候のため、一年を通じてサーフィンを楽しむ人の姿を見ることができます。
岡崎生水(おかざき ゆうく)さんも、その一人です。大学時代にサーフィンに魅せられて、この地に移住しました。アマチュアのすべての大会タイトルを総なめにしたほどの実力者で、いまはプロのサーファーとして活躍しています。そんな岡崎さんに、牧之原市とサーフィンの魅力について伺いました。

牧之原市へ移住したきっかけを教えてください

大学時代は、静岡市清水区に下宿していました。毎年夏になると、静波海岸でライフセーバーとして監視活動をしていました。サーフィンと出会ったのは、ライフセーバーをしていた時で、あっという間にサーフィンの魅力にとりつかれました。卒業後は他県に就職しましたが、せっかくサーフィンをするならば、サーフィンを始めた場所で暮らそうと思い、牧之原市に移住しました。
ここの海は、遠浅で波が優しいのが特徴です。サーフポイントが多数点在していて、初心者から上級者まで楽しむことができます。
また御前崎の岬を境に風向きが変わるので、静波海岸と御前崎海岸のどちらかでオフショア(陸風)を受けることができます。いつでも良い状態でサーフィンができるので、サーファーにとっては理想的な環境だと思います。
牧之原市での生活について教えてください

ハイシーズンは、早朝4時に起きて、6時までサーフィンをします。サーフィンの後、身支度を整えてから出社し、8時から17時まで働きます。アフターファイブは、そのまま海へ直行。17時30分から19時過ぎまでサーフィンを楽しんでいます。牧之原市は温暖な気候に恵まれているため、冬も時間は短くなりますが、サーフィンを楽しむことができます。まさにサーフィン三昧の生活です。
休みの日は、7歳の息子と3歳の娘の父として、家族サービスの日にあてています。買い物に出かけたり、近くの山や川に遊びに出かけたり。家族と一緒に過ごすようにしています。
とはいえ、やはり子どもたちにとっても最高の遊び場は海です。息子も、娘も当たり前のように海で泳いでいます。妻もサーフィンが趣味で、家族全員海が大好きです。
私自身は横浜の生まれで、子どもの頃からコンクリートのビルに囲まれて暮らしていました。生まれた時からすぐそばに海がある環境は、羨ましい限りです。自然豊かな牧之原市で、子育てすることができて、本当に良かったと思います。
地域の人との付き合いは、どうですか

町の人たちはサーファーに理解のある方が多く、決められたルールをしっかり守れていれば、サーファーを温かく受け入れてくれます。だからでしょうか、サーフィンを目当てに全国から移住する人が年々増えているように感じます。
私を含め、周りのサーファーの方も、地域活性化のために市のイベントに協力しています。キッズサーフィンスクールを開催したり、海岸清掃に協力したり。移住者のサーファーと地元の人たちは、とても良い関係が築けているのではないでしょうか。
そして私自身は、まるで子どもの頃からの知り合いのように、地元の人たちとお付き合いをしています。お祭りでみんなと一緒に神輿をかつぎ、打ち上げで飲んで歌っています。都会育ちだったせいか、こういう地域の交流がすごく新鮮でした。本当のふるさと以上に、牧之原市が私のふるさとになっています。
その他、牧之原市の良いところはどこですか?

牧之原市の魅力は、サーフィンだけではありません。日本有数の牧之原大茶園があるだけに、どのお店でも水の代わりにおいしいお茶が出てきます。御前崎港で水揚げされたばかりの新鮮な海の幸が楽しめます。川も山も近いので、川遊びやバーベキューを楽しんだり、里山でタケノコや山菜をとったりできます。道端にある無人販売で、新鮮な野菜や果物を農家から直接買うこともできます。また、アパートの家賃も土地も安いので、住みやすいまちだと思います。
移住を考えている方にアドバイスをお願いします

国にサーフィンの好適地はいくつかありますが、牧之原市の周辺には大手企業の工場が、数多く立地しているため「働く場所」があり、サーフィンと仕事を両立しやすいのが魅力です。また、牧之原市には子育て世代が多い新興住宅地もあり、移住者の人には暮らしやすいかもしれません。
牧之原市では3~7日程度の移住体験のための施設が用意されています。ここが自分のライフスタイルに向いているかどうか、一度試してみてはいかがでしょうか。