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先輩移住者の声

vol.60

コンビニ経営からいちご農家へ。安らぎに満ちた充実の日々。

掲載日2021年01月29日
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大阪府から掛川市へ移住 佐々木さん一家

コンビニ経営からいちご農家へ。安らぎに満ちた充実の日々。

静岡県西部にある掛川市は、県の二大都市である静岡市と浜松市の中間に位置します。新幹線掛川駅や東名高速道路「掛川IC」、新東名高速道路「森掛川IC」があるなど、交通の便にも優れており、豊かな自然に恵まれながらもほどよく都会な暮らしやすい街となっています。
また、日照時間が長く、年間を通して温暖なため、緑茶の栽培をはじめ、農業が盛んな地域でもあります。大阪出身の佐々木敦史さんは、そんな掛川市に移住して新規就農。充実した毎日を送っています。

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掛川市に移住した経緯を教えてください

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大阪ではコンビニエンスストアの経営をしていたのですが、もっと人を育てる仕事がしたいという思いがずっとありました。そこで、人材育成が必要とされている業界を調べていた時に、農業が候補に挙がってきたんです。農業ができる場所を求めて、現地見学会などに参加しているうちに、静岡県の農業研修制度が進んでいることを知り、掛川市に移住することに決めました。そして、1年間農家で研修を受けた後、就農支援制度を利用して就農したんです。

お仕事について教えてください

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掛川市で就農してからもう10年になります。主に作っているのは、「紅ほっぺ」という品種のいちご。酸味と甘みのバランスが良く、育てやすいのが特徴です。普段は朝8時に起きて17時頃まで作業をしています。余裕のある時期は、仕事をするのはお昼くらいまで。経営者として計画的に作業を進めていくことで基本的に土日を休日にして、繁忙期は土曜だけを休みにしています。苗づくりを始めるのは夏の時期です。伸びてくるランナー(細いひものような茎)を切って苗にするのですが、いちごの出来を決めるのは苗づくりが7、8割と言われるくらい大事な作業です。9月には作った苗を畑に植え、11月頃から翌年5月頃まで収穫。気温や病気などによって、収穫量には変動があります。
やりがいを感じるのは、やっぱり一生懸命作ったいちごを美味しいと言って食べてもらえる時ですね。コンビニを経営していた時は、24時間365日店を開けているので、休みの日でも夜中でも何かあると電話がかかってきていました。そのため、常に落ち着かない感じでしたが、今は毎日の暮らしに安らぎがある。それも農業をやってよかったことのひとつです。

お仕事で苦労したことを教えてください

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コンビニを経営していた時は毎月収入がありましたが、現在は収穫できたいちごから得られる収入が1年分まとめて入ってきます。最近はうまく回せるようになりましたが、最初は1年間をやりくりするのが難しく、ストレスに感じる部分がありました。
農作業に関して、ベテラン農家も若手農家も分け隔てなく情報共有できる環境があるので助かっています。一緒に飲みに行ったりする機会が多く、他の新規就農者の方々との交流もあります。僕はよそから来た人間ですが、今では自分よりも若手の農家さんの悩みを聞いたり、県と一緒に新規就農者を育成したり、当初の目標だった人材育成にも携わることができています。

掛川市での子育てはいかがですか?

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子供が出来たのは掛川市に移住してきてからです。子どもは10ヶ月の頃から6歳まで保育園に預けました。都会と違って待機児童の問題も少ないですし、保育料も高くないので助かりました。大阪にいた時はあまり外に出かけないタイプだったのですが、子どもが生まれてからは休日になるとファミリーイベントを探してあちこち出かけるようになりました。掛川城や掛川花鳥園、アクティ森は特にお気に入りのスポットです。都会育ちの僕が子どもの頃に経験できなかったことをさせてやれるのも移住してよかったことですね。
夢だった庭でのバーベキューも楽しみのひとつです。一軒家なので周りを気にする必要もありませんし。

移住を考えている人へ掛川市の魅力を教えてください

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周りに自然が多く、夜も静かです。でも、近くにスーパーマーケットやホームセンターなどのお店がひと通りそろっているので生活に不便はありません。ほどよい田舎という感じですね。野菜が安かったり、旬の食材を食べられるのもありがたい。採れたてのタケノコはとても美味しいです。地域の人たちとのコミュニケーションがあるのも僕にとっては良いところ。特に農業をするうえではとても助かっています。

  
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