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先輩移住者の声

vol.73

掲載日2022年12月16日
焼津市 地方都市 ゆとりある生活 Iターン 単身
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埼玉県から焼津市へ移住 水野さん

遥かな大海原を望む海のまち焼津。豊かな自然に包まれながらのんびりと自分らしい暮らしを楽しめるこの町に、令和3年6月に移住したのが埼玉県出身の水野さん。
コミュニティの拠点となるカフェの運営や、イベントの企画立案などの新たな仕事へのチャレンジを通して体感している、焼津暮らしの魅力についてお聞きしました。

焼津市への移住のきっかけは?

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もともと接客の仕事をしたくて都内のインテリア会社に入社し、その後人事として新人の研修などを担当していたんですが、長距離通勤とハードな仕事の中で、知らず知らずのうちに心にも体にも相当なストレスを抱えてしまっていたんですね。
そこでこのままではいけないと一念発起して、自分が本当に望むライフスタイルを創ろうと、自家焙煎コーヒーのお店を手伝ったり、webの勉強を始めたりしている最中、ウェブデザインやまちのコミュニティデザインを手掛ける株式会社ナインという会社に出会い、焼津出身の社長から「今度焼津に新たなコミュニティの拠点を作るからそのスタッフにならないか」というお誘いを受けることになったんです。
焼津にはそれまでまったく縁がなく、地図で場所を調べるところから始めたので、私の場合は一般的な移住とはちょっとスタイルが違うかもしれませんね(笑)。
ただ、見知らぬ土地ではあったものの、社長の人柄や考え方に心から共感できたので、「この人が育った土地なら大丈夫」と不安に感じることはありませんでした。

お仕事の充実度はいかがですか?

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今の仕事は「PLAY BALL! CAFE」というカフェ&コミュニティスペースの運営。そしてそこで開催するイベントの企画運営をしています。
「PLAY BALL! CAFE」という名前には、一歩踏み出して何かを始めることを応援するネットワークでありたい、人生の「プレイボール」を応援する拠点でありたいという意味合いが込められています。
集まるお客様も多種多彩で、コーヒーを楽しみに来られる常連さんや、カフェでお仕事をするクリエイター、県外からきた旅人、さらにはみんなで宿題をやるために集まってくる子どもたちなど、本当に幅広いんです。
日中はそんな心地よい空間の中で、自分の大好きなコーヒーを淹れながら常連のお客さんとの会話を楽しんだり、コミュニティスペースに集まる方々の生き生きとした姿を見ながら、ゆったりと楽しい時間を過ごしています。
また、アート作品の個展や屋台を並べたマルシェ、ワークショップ、交流会などをやっていると、目に見えてどんどん繋がりが広がっていて、そこで生まれたご縁がまた次に繋がっていく、とてもやりがいのある仕事をさせてもらっているなと実感しています。

焼津に来て大きく変わったことは?

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焼津に移住していちばん大きく変わったことは、長い長い通勤時間がなくなったこと。
都内で働いていた頃は毎朝早朝から仕事に向かい、一日忙しく働いた後はなんとか家にたどり着いて寝るだけという日々だったので、暮らしを楽しむ余裕などはまったくありませんでした。
でも焼津に来てからは通勤はなんと自転車で10分。それまで通勤に費やしていた4時間あまりの時間がまるまる自分の時間になったことで、毎朝元気に気持ちよく起きられますし、出勤前の朝の時間に家事を済ませたり愛犬「むぎ」と一緒に散歩を楽しんだりと、一日の時間がとても健康的に、また有意義に活用できるようになりました。

水野さんが感じる、焼津の魅力とは?

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移住して私が実感した焼津の最大の魅力は、人の良さ、あたたかさです。
もともと人や接客が好きだったのですが、移住前はそんな人との接触が負担に思える毎日でした。でも焼津に来てからは、地元の人達との交流を純粋に楽しめる日々を送っています。焼津の方は温かい人が多いので、カフェの常連のお客様とはもう親戚づきあいのような関係になっていますね。

それと焼津の魚の美味しさにも本当に驚きました。都内なら専門料理店が出すような料理が、町中のごく普通のお店でも安くたっぷりと味わえるんです。まち全体の魚の美味しさのレベルが格段に違うので、友だちと居酒屋さんに行くと、出る料理出る料理すべてが美味しくてついついお酒が進んじゃうんですよね(笑)。

焼津に来てからは見るものすべてが新鮮で、いつも一眼レフのカメラを持つようになったので、SNSにアップする写真も「急にクオリティが上がったね」と言われることが増えました。休日は地元の方の車に乗せてもらって、もっぱら焼津周辺のおすすめスポット巡り。日々焼津に詳しくなってきています。
好きなことや好きな人に囲まれて過ごす時間は、ゆったりとしながらも充実していて、焼津に来てはじめて「自分らしい生き方を楽しめる日々」が手に入ったような気がします。それは間違いなく、外からきた私をあたたかく受け入れてくださるみなさんのお陰なので、これから一人ずつ恩返ししていきたいなと思っています。

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