移住にあたっては浜松市の窓口を通じて移住コーディネーターの方をご紹介いただいたんですが、私たちの移住を全面的にサポートしてくださったこの方の存在が本当に心強かったですね。
それまでは浜松という地域についてあまり多くのことを知りませんでしたので、まず自分たちでできるだけの情報を集めるかたわら、移住コーディネーターの方にご紹介いただいた先輩移住者の方々から、移住した際の実体験の数々や、リアルな生活の様子などについてZOOMなどを通じて詳しくお聞きしました。
さらには浜松市内の地域ごとの特長や、私たち家族にマッチするおすすめの居住エリア、具体的な不動産探しまでと、広範にわたって移住コーディネーターの方には本当に手厚く支援していただきました。
また移住時期が下の子が生まれて2ヶ月というタイミングだったこともあって、最も気になっていた産後支援や子育て支援の制度、地域の子育て環境、保育園の状況についてなども、子育て中の親の立場に寄り添ってていねいに教えていただいたこともありがたかったですね。
初めての土地で知り合いもいない中、浜松市のきめ細やかな移住支援を通してこの方と出会えたことは本当に幸運でした。

都会での毎日とは違って、山も海も湖も川もあって自然がたっぷりの浜松では、精神的にもリラックスした状態で暮らしを堪能することができています。
さらに住まい空間が都内のほぼ4倍の面積になったのに家賃は約半分の負担、加えて日当たりも絶好と、圧倒的に素晴らしい住環境が手に入りました。
そんな快適な自宅で育児時短勤務中の妻は、通勤時間がなくなって余裕が生まれたせいもあって、飛躍的に仕事の効率が向上したようで、従来は関わっていなかった企画や人事業務にまで手を伸ばせるようになるなど、仕事の領域とクオリティの双方をさらに充実させています。

移住する前から浜松にはのびのびとした子育て環境があると聞いてはいたのですが、実際に住み始めてその言葉に「なるほど！」と心から感じ入っています。
長男が音楽が好きでドラムを習っているのですが、今の浜松での住宅事情なら音の出る練習にも気兼ねなく打ち込めますし、音楽のまちとして有名な浜松にはクオリティの高い音楽に気軽にふれることができるヤマハやアクトシティなど恵まれた環境も整っていますから、いずれ子供がブラスバンドなどに参加する時にも、こうした存在がきっと大きな力になることでしょう。
また子育てする中でいちばん気になる医療福祉の面でも、すぐそばに医大があることを含めてとても充実していますし、待機児童問題などとも無縁で、私たちの子どもが保育園に入園する際にもあまり苦労することがありませんでした。
健康面でも教育面でも安心して過ごせる浜松は、育児関係に携わっている妻の目から見ても、小さな子どものいる家庭にとってとても魅力的な環境のようです。

それともうひとつ。浜松は文化面の充実に関しても私たちの想像以上でした。イベントやコンサートなどに行くことが好きなので正直なところ東京を離れるのが少し心残りだったのですが、いざ浜松に来てみると東京ではなかなか予約が取れないチケット類がスムーズに取れること、そしてそのチケット代が驚くほど手頃なことにびっくりさせられました。
浜松は世界的な企業の数々をはじめ、外部団体やNPOも充実しているため、一年を通して多彩なイベントが目白押し。市内には「浜松まつり会館」、「楽器博物館」、「秋野不矩美術館」などなど数々の文化施設がありますし、佐鳴湖をはじめ豊かな自然を存分に楽しめる環境も揃っていますから、休日はもっぱらそんな環境を活かして思う存分に多様な文化にふれたり、屋外に出てトレッキングや釣りを楽しみながらリフレッシュさせてもらっています。
その意味ではこちらに移住してからの方が、都内に住んでいた頃よりもむしろ贅沢な日々を満喫できているんじゃないでしょうか。

文化も自然も産業もすべてがほどよく揃った浜松には、働くにも暮らすにもちょうど良いバランスが息づいていますから、趣味や嗜好に合わせてそれぞれの楽しみ方がきっと見つけられます。
エネルギーと活気にあふれた人が集まるせいか人の交流にも風通しの良さが実感できますし、地元の方々が移住者を心から受け入れてくれるというウェルカムな気風もあります。
特に私たちのような子育て中のファミリーが移住するには、最適なまちだと思います。